資金繰りコンサルタントとして活躍する『赤沼慎太郎』が選ぶ10冊。「本は著者の渾身の一冊」-前編-

資金繰りが会社には欠かせない

先ほど、事業再生支援と事業承継支援、起業支援を行なっていると自己紹介しましたが、特に事業再生支援のお客様は、最初は、資金調達をすることができず困ってご相談にいらっしゃる方達がほとんどです。

 

しかし、資金調達は、一時的に手元の資金を増やし、資金繰りを楽にしますが、根本的な解決になるものではありません。資金繰りを改善したいのであれば、経営全般を見直して抜本的な改善に取り組まなければ達成できないのです。そのため、資金調達のご相談に対応したお客さんの資金調達支援と共に資金繰りのサポートをしているなかで自然と事業再生の支援をしていくようになったという経緯です。

 

損益も大事ですが、それよりも資金繰りをどう回すか。それがうまくいっていれば、長く続く会社になることができます。資金繰りをうまく回せるようにすることは、損益の改善にも自然と取り組むことになります。資金繰りにフォーカスして経営することで、キャッシュリッチな会社になっていくことができるのです。

 

損益が赤字でも会社は潰れませんが、資金繰りが詰まれば会社は潰れます。つまり、資金繰りが会社の存続には欠かせないということです。これを書いているのが自著『危ない隣の会社の資金繰り』です。

 

重ねてになりますが、資金繰りが大事なのは頭でわかっていても、実践できていない社長さんは少なくありません。成長中の会社であるほど、資金繰りそっちのけで、儲けを出すことに頭を使いたくなってしまうんです。その先に待つのは黒字倒産だということを知っていただきたいですね。

 

だからこそ、この本を通して、全ての会社に資金繰り管理をおろそかにせず、会社をうまく経営する方法を知ってほしいと思っています。

 

※インタビューをもとに作成
インタビュー:青木郷師、文章:高井涼史

Book List

会計天国』 青木 寿幸 (著), 竹内 謙礼 (著) PHP研究所

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』 山田 真哉 (著) 光文社

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』 三枝 匡 (著) 日本経済新聞出版社

「危ない隣の会社」の資金繰り』 赤沼慎太郎 (著) すばる舎

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