GAFAが操る “アルゴリズム” は人類の敵か、味方か。『アルゴリズムフェアネス』【2020年1月】

アルゴリズムフェアネス

2020年1月31日に出版された、『アフターデジタル』著者尾原和啓氏の最新作。

 

「アルゴリズムフェアネス」とは。

GAFAなどのサービスは、私たちの好みに合わせた「あなたへのおすすめ」を提案してくれる。これを可能にしているのが、「アルゴリズム」だ。

「アルゴリズム」を著者の尾原氏の言葉で言い換えると、「優劣をつけるもの」だ。これまでの検索履歴や閲覧履歴、ソーシャルグラフなど様々なデータを活用することで、その人に適した商品や人物、情報を提案することができる。

 

大きく3点、アルゴリズムが活用されたサービスに共通することがある。

1つ目は、誰か1人が得をするのではなく、ユーザー全員が公平にサービスを使えることだ。今の時代、スマホを持っている人であれば、誰でもインターネットを使うことができる。

2つ目は、サービスの利用時に選択を強制されるのではなく、ユーザー自身が参考にする情報を決められることだ。「アルゴリズム」はあくまで提案するだけだ。

3つ目は、サービスを利用して、ユーザーが効率的に行動できるようになることだ。例えばAmazonでは、ユーザーの購入履歴などから情報を提供するため、求める情報に圧倒的にアクセスしやすくなる。

 

便利さに頼りたくなってしまうものだが、ここで注意するべきなのが「フェアネス」(=公平・公正)だ。現在、誰もがアルゴリズムを利用できる点ではフェアであると言える。ただ一方で、これから先、私たちが意識していない間に、何かが意図的に排除されたり隠されたりする可能性はある。

「アルゴリズム」が誰にとっても「良い」ものであることを目指すのが「アルゴリズムフェアネス」という考え方である。

 

GAFAが操る「アルゴリズム」は人類の敵か、味方か。

インターネットの登場以前、人々に「平等」という名の自由を分け与えるのは、国家の役割だった。しかし、国家並みの影響力のあるプラットフォームが次々と登場している。

もし、あなたが特定のアルゴリズムだけを信用するのであれば、それは企業が最適と考えた選択肢を信用することにつながってしまう

また、無料で使うことができるとはいうものの、利用データや個人情報などのお金とは違った、「税を払っている」という点も抑えておくべきポイントだ。

だからこそ、便利さだけを盲信するのではなく、様々な情報源の選択肢を持ち続けることが私たちに求められているのかもしれない。

 

 

 

アルゴリズムフェアネス尾原 和啓  (著) KADOKAWA

最新情報をチェックしよう!