『FACTFULNESS』って結局どんな本? 2019年を象徴する1冊を解説。

本の内容をざっくりと。

世界の正しい見方」についての本と言えるこの本を、「ざっくりと」ご紹介する。

 

人間の思い込み本能とチンパンジークイズ

本書、目次欄に目を向けると、第1章から第10章まで人間が陥りがちな思い込みが、「本能」という言葉を用いて10個列挙されている。
それぞれの詳細については、ぜひ本を手にとって自身で確かめてほしい。

結論から言えば、思い込みの1つ1つがどこか自分にも思い当たる気がするのだ。そして、その「気がする」が事実であることが、冒頭の13問のクイズによって思い知らされる。

 

チンパンジークイズ」と読者たちから呼ばれるそのクイズは極めてシンプルな3択クイズだ。
ぜひ、下記のURLからチャレンジしてみてほしい。

原典:https://factfulnessquiz.com/
日本語版:https://factquiz.chibicode.com/

 

チンパンジークイズ」と呼ばれる理由は他でもない、ある程度知識のある人ほどチンパンジーが適当に選んで当たる確率3分の1、すなわち5問以上の正解が難しいのだ。

どこかで聞いたことのある知識を元に、全力で解答するのだが、ことごとく間違える。

そして、チンパンジーに敗北した(この記事を書いている私を含めた)読者たちは「正しい世界の見方を学ぶ必要がある」と考えるというわけである。

 

ドラマチックな世界の見方

筆者によると、私たちは実際の状況より悲観的に物事を考えてしまう。

なぜ悲観的に捉えてしまうのかについては、第2章ネガティブ本能」が最たる例なので、簡単に取り上げる。

 

ネガティブ本能」とは「物事のポジティブな面よりもネガティブな面に気づきやすいという本能」(『FACTFULNESS』p083より引用)である。

著者はこの本能によって見落としがちな事実として、「悪い状況」と「良くなっている状況」が両立することを挙げている。簡単に言えば、「悪い」のは現在の状況であって、「良くなっている」というのは変化の方向である。そのため、悪い状況だけをみて、悲観的に考える必要はないということだ。

一見当たり前のことだが、なぜか本能的に両立しないと考えてしまう、

なぜこのような思い込みを引き起こしてしまうのかについては、本書の中でより丁寧に説明されているので、ぜひ読んでみてほしい。

 

つまり筆者はこの本を通して、本能が感じるままに、そして自然と集まってくる(もしくは元々知っている)情報だけを元に、物事を考えることを「ドラマチック」と表現し批判しているということだ。

 

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