安宅和人氏『シン・ニホン』は、ニホンの未来を創る者が読むべき一冊だ。【2020年2月】

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』 安宅和人 (著) NewsPicksパブリッシング (2020/2/20出版)

2020年2月、注目の一冊。『シン・ニホン』

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2020年2月20日に出版されたこの本を購入しようとした時、Amazonのページには既に「ベストセラー」の文字が。

イシューからはじめよ』から9年。著者、安宅和人氏への期待の大きさは計り知れない。

 

※この記事は『シン・ニホン』に関連する資料や、著者 安宅和人氏からどのようなメッセージを受け取れるのかを紹介した記事です。

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「シン・ニホン」の誕生

安宅和人氏はこれまで、日本の未来に関わる数々のプロジェクトに携わってきた(記事の最後にプロフィールを付しておく)。その安宅氏が提言する「シン・ニホン」とは何か。

 

タイトルにもある「シン・ニホン」は、2016年の「TEDxTokyo」のプレゼンテーションの際に生み出された。

TEDx TalksのYoutubeに「シン・ニホン」のプレゼンテーションが公開されていたので、是非ご覧いただきたい。

この国はスクラップ&ビルドでのし上がってきた。今度も立ち上がれる。」という『シン・ゴジラ』に登場する言葉を引用し、笑顔を見せたのが印象的だ。

「科学者」「コンサルタント」「テクノロジスト」として、世界の最前線に立ってきた安宅和人氏。 その安宅氏が、「日本はダメだ」ではなく「この国は、もう一度立ち上がれると述べる。

 

この本は、「ニホン」に対する想いを書き上げた一冊である。

根拠のない悲観的な盲目を許さず、ファクトに基づいた建設的な議論をしようとする、安宅和人氏の渾身の一冊だ。

 

厚さは約2.8cm・大きさはA5サイズと、一般的なビジネス書より大きい。

この本を、編集者である井上慎平氏が自身のnoteでこのように説明している。

シンプルなタイトルを補足すると、本書は、目まぐるしく変化する時代の本質を「AI×データ」を軸に見極め(1章)、日本の現状を見つめ、勝ち筋を見出し(2章)、「これまで」とまったく異なる「これから」求められる人材像を描き(3章)、どうその人材を生み出すか、そのために「教育」はどう変わるべきかを論じ(4章)、いま、この国がいかに未来に賭けられず、過去に縛られているかを示した上で(5章)、今日、「残すに値する未来」を創るために何をしているのか、著者の現在進行系の挑戦を共有する(6章)という壮大な試みに挑んだ一冊だ。

( note『「日本はもうダメ」と言うのが、いかにたやすいか。(『シン・ニホン』刊行に寄せて)』より引用)

 

安宅和人氏がどのように本書と向き合っているかに関しては、

note(ノート)

NewsPicksという経済メディアの中で、新書籍レーベル「NewsPicksパブリッシング」を立ち上げて半年弱が経っ…

(編集者 井上慎平氏)

note(ノート)

2月20日に発売になった安宅和人さんの『シン・ニホン』。このプロジェクトにプロデューサーとして参加し、執筆の経緯を見る…

(プロデューサー 岩佐文夫氏)

を読むと、その熱意を感じられる。

それぞれ編集者・プロデューサーの立場から、執筆を間近で見てきた方々に愛される安宅氏の人柄がわかる。

 

変化の目まぐるしい時代に

「2章「第二の黒船」にどう挑むか」に安宅和人氏の「ニホン」に対する言葉がある。

存在を問う意味ではなく、「手なりでこれからもある程度以上に豊かな国でいられ続けるのか」見てきたとおりのという問いについて言えば、ほぼNOであることは答えが出ている。ここまで見てきたとおりの現状で、このまま経済的な推進力を失ってしまえば、この国はそれほど遠くない未来に半ば中進国になることが見えているからだ。

したがって、我々が本当の意味で考えるべきなのは、このような受け身の問いではなく、僕らはどのようにすれば今の子どもたちやその子どもたち、また50年後、そして100年後に対してよりまともな未来を残すことができるのか、というもっと積極的な問いだ。

(『シン・ニホン』p112 「生き残れるかどうかはイシューではない」より引用)

この安宅和人氏の主張に、奮い立たずにいられるだろうか。

 

ここまで見てきたとおりの現状で」は本書「1章 データ×AIが人類を再び解き放つ」で事細かに、現状について触れられている。

本書『シン・ニホン』出版にあたって、改めてファクトチェック・修正が行なわれたことは容易に想像がつくが、「財務省 財務総合政策研究所 イノベーションを通じた生産性向上に関する研究会 第4回会合 平成29年12月21日」にて公開された資料がその概要を知るのに良いと考えたため、リンクを付しておく。

https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2017/inv2017_04_02.pdf
(財務省の公開ページに飛びます)

 

変化の目まぐるしい時代に、そこから目を背けてはならない。

僕の答えは、振り回される側に立つことをやめる、臭いものに蓋をすることはやめるということだ。」(『シン・ニホン』p003 「はじめに」より引用)

 

「さあ行動だ」

本書p435「おわりに」に込められたこのメッセージを、読み流すだけにしてはならない。

「ニホン」を50年後、100年後により良い姿にして、次の世代に引き継ぐ。

そのためにできることが何か。それぞれが考えていく必要がある。

 

安宅和人氏自身も「風の谷プロジェクト」と銘打ち、「人が豊かさを感じる未来社会」の実現を目指している。

本書「6章 残すに値する未来」に整理して書かれているが、安宅氏のインタビューにもまとめられているので、ぜひ読んでいただきたい。

「ブレードランナー」な暗黒未来を迎えるのか、豊かな「風の谷」を創るのか

未来の社会はどうなるのか?――そんな問いかけは非科学的で意味がない。未来とは、技術的進化と社会的課題と意志の掛け算。技術…

 

 

少しだけ私たちReadHubの話をすると、「読書コミュニティで学びが加速する」を掲げ、「ニホン」の学びを良くしようと、iOSアプリを提供している。もし興味を持ったら、チェックしてみてほしい。

 

本書「おわりに」で安宅和人氏が呼びかけているように、「#シンニホン」で日本をより良くする行動を互いに共有したい。未来の「ニホン」を共に創る仲間との待ち合わせの場所にしよう。

『シン・ニホン』は他でもない、自分で未来を切り拓こうとする者に向けられた一冊だ。

 

安宅和人氏が本書を締めくくった言葉を合言葉に、本記事も締めくくりたい。

さあ行動だ。

 

 

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』 安宅和人 (著) NewsPicksパブリッシング

 

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本書「著者プロフィール」より引用

安宅和人氏

慶應義塾大学 環境情報学部教授
ヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー)

データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程終了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。マーケティング研究グループのアジア太平洋地域中心メンバーの一人として幅広い商品・事業開発、ブランド再生に関わる。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。全社横断的な戦略課題の解決、事業開発に加え、途中データ及び研究開発部門も統括。2016年春より慶応義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府総合科学技術イノベーション会議(CST)基本計画専門調査会委員、官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)AI技術領域 運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会副座長なども務める。著書に『イシューからはじめよ』(英治出版、2010)

 

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