Next Commons Lab 林篤志氏が語る 現場での肌感覚の重要性 “読書は答え合わせ”

業界のトップを走る「プロフェッショナル」が薦める本とは?読書をもっと面白くする実名ソーシャルリーディングアプリReadHubが、独自インタビューをお届けするReadHubTIMES。「ポスト資本主義社会」を実現せんとNext Commons Labを立ち上げた林篤志氏。林氏が読書に対する考え方を、現場での肌感覚の重要性と比較し語る。

1985年生まれ。ポスト資本主義社会を具現化するための社会OS「Next Commons Lab」をつくる。2016年、一般社団法人Next Commons Labを設立。自治体・企業・起業家など多様なセクターと協業しながら、新たな社会システムの構築を目指す。日本財団 特別ソーシャルイノベーターに選出(2016)。Forbes Japan ローカル・イノベーター・アワード 地方を変えるキーマン55人に選出(2017)

http://nextcommonslab.jp

 

巻き込めない人はいない

前編でお話ししたように「ポスト資本主義社会の具現化」というビジョンを掲げてNext Commons Labは活動しています。その中でも、僕が仕事として主に取り組んでいることは、このビジョンをベースとしてプロジェクトを作り上げていくことです。

中でも、僕の仕事を一言にすれば、視点やニーズが違う者同士がうまく共存しうる土俵を作ることです。

「地方」でのプロジェクトでは、地方自治体や地元の方々はもちろん、大手企業や移住者など様々なバックグラウンドをもった人たちが、1つのプロジェクトに関わります。もし、ここで共通のビジョンを持てなければ、このような様々なステイクホルダーが協力しながら活動し、結果を出すことはできません

 

特に意識しているのが「巻き込めない人はいない」ということです。自分の想いと一致している人ばかりを集めてしまいがちですが、多様性のない世界はその後の発展が頭打ちになってしまいます。多少の感覚の違いや矛盾を包含しながらも前に進んでいく。この感覚がとても重要です。

例えば、僕たちはポスト資本主義社会の実現のためのフィールドとして「地方」に注目していますが、地方自治体や地元の方々にその「ポスト資本主義」について最初から理解してもらう必要はありません

Next Commons Labが、いわゆる「地方創生」に資する活動になることをまず理解してもらう。後々になってNext Commons Labが目指す世界観に共感してくれればそれでOKです。

ゴールに向かうために誰かを排除するのではなく、多種多様な人々を巻き込んでいくことで、より前に進んでいけるんだと日々実感しています。

 

インターフェースにこだわる

「地方」に入っていく側の僕たちは、自分たちのビジョンを地元の方々に押しつけたところで何もうまくいきません。「自分たちがやりたいこと」と「地域が抱えている課題や可能性」がうまく交わっているかどうかが重要です。

 

「土佐山アカデミー」の場合は、人口1000人の村を丸ごと学校にして、都会に住んでいる若者たちが実際に住み込み、数ヶ月間「学ぶ」という接点を用意しました。

10~15人が急に移住してくるとなると、来られる側からすると多少なりとも怖いはずです。でも、若者たちが「都市ではできないことを学びたいです。この地域に価値があるからそれをもっと知りたいです。」と来たら、嫌な気持ちにはならないですよね。

こうして、「学び」というインターフェースを介することで、暮らしの知恵や地域の文化を「教える・伝える」、新しい情報や知識をを外から来た人が「持ち込む・紹介する」など、結果的に行われることは同じでも、コミュニケーションのハードルは下がり、質は上がると思います。

 

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