LINE社長 出澤剛氏 「ビジネスモデルの賞味期限は短くなっている」 “飽くなき挑戦と座右の書” -前編-

失敗は歴史から学ぶ

投資に積極的な企業であることで、当然社長の責任は大きいです。ただ、プレッシャーを感じるのは当たり前ですが、「自分の中でベストを尽くすことができたのか」「もう一度同じ状況になった場合に同じ判断を下すか」と自分に問うことで、判断に自信を持つようにしています。

特に、技術に投資を行なう際には、失敗を恐れてコンサーバティブにならないようにすることを意識しています。失敗をすることは誰にでもあると思うのですが、歴史から学ぶことで避けることのできる失敗も多くあり、過去から学ぶのを意識しています。

 

失敗に関する本でオススメなのが『失敗の本質』と『昭和16年夏の敗戦』の2冊です。どちらも第二次大戦中の日本を描いた本で非常に学ぶところが多いですが、『失敗の本質』の方がレポートのようでカチッとしていて、『昭和16年夏の敗戦』は物語調で読みやすい作品でした。

意思決定に至るまでの日本的な雰囲気や、失敗が既に見えはじめている時にも「なんとかなるでしょ」みたいな楽観的に考えて問題を先送りにする様子など、現在の組織にも通じる部分も多いと思うので、知っておくべき失敗の歴史だと思います。

 

 

後編では、出澤剛氏の人生にスポットを当てて、ビジネスマンや学生が学ぶべきこと。そして出澤剛氏に大きな影響を与えた本をお聞きしようと思います。

※インタビューをもとに作成
インタビュー・文章:高井涼史

Book List

失敗の本質―日本軍の組織論的研究』 戸部 良一 (著), 寺本 義也 (著), 鎌田 伸一 (著), 杉之尾 孝生 (著), 村井 友秀 (著), 野中 郁次郎 (著) 中央公論新社

昭和16年夏の敗戦』 猪瀬 直樹 (著) 中央公論新社

 

 

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