LINE社長 出澤剛氏 「1ギブして1テイクできると思うな」 “飽くなき挑戦と座右の書” -後編-

組織の「成長痛」もあった

ホリエモン率いるオンザエッジ(後のライブドア)に転職してから、会社は急成長して注目を浴びたものの、ライブドア事件があって一気にライブドア社は逆境に立たされることになりました。

でも、実はそこまでの逆境に立たされた時の組織のマネジメントは、みなさんが想像するほど難しくはないというのが経験してみての実感です。生きるか死ぬかの瀬戸際では、「生き残る」という明確な目標があり、それを達成しようとみんなが同じ方向を向くからです。

例えばライブドアでは、赤字だった会社を「なんとか黒字化しよう」とシンプルな感じです。優秀な仲間がたくさんいて、今振り返ればとても充実して楽しいかった時期でした。

 

その後ライブドアはネイバー(現LINE親会社)とNHN Japanの傘下に入り、その後LINEが生まれます。LINEがはじまってからは、さらに楽しくもあり、今まで以上の困難も経験をしてきました。特に前(前編)にも話したように、LINEが急速に成長し、様々な国籍や職種の人が集まってくる中で、事業の舵取りやマネジメントの難しさを感じさせられたことは数えきれないほどあります。

私自身もLINEの公式アカウントやスタンプ広告などの、to Bのビジネス展開をハンズオンで進めていたので、成長速度の速さを感じつつ、マネジメントの難しさを感じていました。人間の成長痛のように、成長しているからこそ直面する問題も多くありましたね。

 

情報のパッケージ化が進んでいる

今回、本のインタビューを受けるということで読書について少し考えてみたのですが、最近は読書の優先順位が下がりつつあるかもしれません。

大学の頃は本屋でバイトをするほど本を読んでいたので、最近は話題になっている本で気になる本を選んで読んでいるイメージです。ここ数年では、『これからの「正義」の話をしよう』と『ファクトフルネス』の2冊は、現在に対するインサイトを得るという点で良い本だと思いました。

 

小学校・中学校・高校・大学と教育を受けるわけですが、現在のように変化の多い時代では、10年もすれば知識は古くなってしまいます。なので、次の時代のスタンダードを考える機会を与えてくれる本については忙しくても読むべきだと思います。

ここ10年くらいで情報のパッケージ化がとても進んでいる印象を受けます。ネットメディアしかり、友人のSNSへのポストしかり、「わかりやすい」内容を「短い」時間でインプットできる機会が増えてきていますね。

 

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