従業員全員がオーナーに?新しい組織の形”Co-Owned”を生み出す小泉大輔が薦める5冊。

オーナーシップカルチャーで主体的な行動を促す

”Co-owned”のモデルが向く会社と向かない会社があるのは事実です。例えば、厳しい営業ノルマが課され、仲間を犠牲にしてでも自分の成績を上げるような風潮の従業員同士の競争が激しい会社には向きません。”Co-owned”のモデルが向くのは、仲間を思いやり、互いに協力しながら、従業員同士が分かち合う組織風土がある会社です。

社員一人一人が、自分たちがともに会社のオーナーであるという意識が、エンゲージメントを高め、会社、仲間、仕事を大切にしていこうという意識が生まれる。そして、会社の経営数字もオープンで、努力の成果を公平に分かち合っていき、上から管理されるのではなく、一人ひとりが自ら支援するという文化が醸成される。

この文化を「オーナーシップ・カルチャー」と呼び、このオーナーシップカルチャーがとても重要です。特に、従業員が株式を保有するということが、オーナーシップカルチャーの醸成に深くつながっていきます。もちろん、まだ日本ではこの”Co-owned”は、まだあまり知られてませんが、このオーナーシップカルチャーという考え方に、組織として主体的に動くヒントがあると思います。

『ティール組織―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』という本が昨年(2018)、話題になりましたよね。ティール組織とは、「社長や上司が業務を管理するために介入しなくとも、組織の目的実現に向けてメンバーが進むことができるような独自の仕組みや工夫にあふれている組織」を言います。上下関係も、売上目標も、予算もない。そして、従業員のエンゲージメントを上げ、圧倒的な成果を上げる組織によるマネジメント手法は、まさに、未来の経営だと思います。

このティール組織を日本で実現した、近藤宣之さんの『社員に任せるから会社は進化する』を読むと、この組織構造をどのように構築し、経営を実践されているか知ることできます。「社員ファースト、お客様セカンド」に代表される、徹底的に社員を大切にする姿勢を重視した大胆さは、新しい組織を考える第一歩として良いと思います。実際に組織改革をして成功した事例を読む事で、さらに理解も深まるはずです。

また、組織改革には企業の文化づくりが重要です。これに関しては、『THE CULTURE CODE ―カルチャーコード―』がオススメです。トップダウン型で、指示待ち社員が多いと問題意識を持っているリーダーにオススメです。アメリカの通信研究所であるベル研究所を始めとして、GoogleのようなIT系のチームから、ラグビーのオールブラックスのようなスポーツチームの事例まで幅広く載っているので、自分のチームに活かせる知識を抽出しやすい点でかなりいい本です。

その他にも、とてもユニークな会社の事例の多い『非常識経営の夜明け』も合わせて読むといいと思います。従業員が自分で給与を決める会社や組織図が全くない会社の事例など、従業員のエンゲージメントを上げる様々な方法を知ることができます。

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