『KPIマネジメント』中尾隆一郎が語る 組織を強くするための理論と必読の書。

業界のトップを走る「プロフェッショナル」が薦める本とは?読書をもっと面白くする実名ソーシャルリーディングアプリReadHubが、独自インタビューをお届けするReadHubTIMES。29年間リクルート社に在籍し、数々の事業に関わり、結果を残し続けてきた中尾隆一郎氏。中尾氏が組織強化のために必要とする「制約条件理論」と「ファシリテーション」をオススメの本とともにご紹介する。

中尾マネジメント研究所(NMI)代表取締役社長 兼 旅工房 取締役。

1989年リクルート入社。住宅領域の新規事業であるスーモカウンター推進室室長時代に6年間で売り上げを30倍、店舗数12倍、従業員数を5倍にした立役者。 リクルートテクノロジーズ社長時代は、リクルートの「ITで勝つ」を、優秀なIT人材の大量採用、早期活躍、低離職により実現。

リクルート住まいカンパニー執行役員、リクルートテクノロジーズ代表取締役社長、リクルートホールディングスHR研究機構企画統括室長、リクルートワークス研究所副所長など18年3月までリクルートで29年勤務。

リクルート時代は、約11年間、リクルートグループの社内勉強会において「KPI」「数字の読み方」の講師を担当、人気講座となる。 良い組織づくりの勉強会(TTPS勉強会)主催。

 

理系大学院卒の求人倍率は10倍の時代

僕が就職活動をしているときは、今思えばバブルと呼ばれる時代のピークでした。理系で大学院卒の人材の求人倍率は約10倍の時代で、行きたいと思った企業には行けるといった状況でした。

それと同時に、理系の文系就職も一般的になってきた頃で、リクルートの方が何十人も会ってくれて、リクルートという会社に興味を持ちました。

ですが、1988年にリクルート事件が起きて、世間からのイメージは良くない状況へと一転しました。ここまで良くしてもらった会社に、入社直前でお断りするのは逃げるような心地がして、リクルート入社することにしました。

 

夢中になれる仕事という”おもちゃ”

リクルートは、当時よりもさらに大きな企業になりましたが、入社当時からずっとずっと刺激的な会社で、真剣に向き合える仲間がたくさんいました。

また、特徴としては異動がたくさんあります。今でいうリクルートキャリアの企画マネージャーをした後、会社の立ち上げや管理会計の仕組みづくり、ストックオプションで広告料を払う仕組みの企画、海外事業の企画づくりなど、数えきれないくらいの経験を積ませてくれました。

ずっと夢中になって取り組むことのできる仕事を与えてくれるので、会社のことを”おもちゃ”を与えてくれる存在とさえ感じました(笑)。

 

「努力すればするほど評価は上がる」は事実

2000年ごろリクルートワークス研究所に所属していた時、今でも強く記憶に残る調査がありました。ランダム性を担保しながら、東京・名古屋・大阪の1万3000人に50ページくらいのアンケートに答えてもらうというものでした。

手法の関係上、人件費もかかりますし、データの体裁の整理などの人件費もかかるので、アンケートに答えてもらった方への謝礼も含めて、1億円以上が投入されたビッグプロジェクトでした。

 

僕自身に大きな衝撃を与えたのが「1ヶ月以内に仕事に関するインプットをしましたか」という質問でした。当時はWEBが一般的ではなかったので、読書や専門家の講演会に行くことが一般的なインプット方法でしたが、「はい」と答えたのは17%。つまり、6人に1人でした。

そして何が驚きだったかというと、どのような分類をしてもその17%の人の所得は、「いいえ」と答えた人よりも高かったのです。同じ年齢でも、同じ役職でも、同じ学歴でも、、、。

 

当たり前といえば当たり前ですが、努力すればするほど評価が上がり、給与も上がる。この調査結果は、あまりにもリアリティがありすぎたので当時は公開されなかったのですが、僕はこれ以降、最低でも年間100冊は読書をするようにしています。

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