ランサーズ取締役 曽根秀晶が語る 幸福のためのキャリア論 “学びとは意思決定のOSづくり”

業界のトップを走る「プロフェッショナル」が薦める本とは?読書をもっと面白くする実名ソーシャルリーディングアプリReadHubが、独自インタビューをお届けするReadHubTIMES。

国内最大級のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」の取締役である曽根秀晶氏。曽根氏が新たな時代の働き方と「学び」のあり方を、オススメの本と共に語る。

<ご紹介>

ランサーズ取締役。新規事業や提携などを担当。 マッキンゼー、楽天を経て現職。 

学生時は建築を専攻。デザイン・アートなどに興味。 

個人的社会コンセプトは「一億総デザイン社会」。

見せかけだけの学びは価値を持たない

ーーマッキンゼー、楽天、ランサーズと様々な業界で活躍されてきましたが、仕事の中での「学び」はどのような部分にありますか?

曽根:「学びは、机での勉強がすべてではない。」まずはここが、社会人になって一番感じる部分です。

学歴社会ではなく、学習歴社会に。見せかけだけでの学びはあまり価値を持たないようになっていると感じます。

実際の仕事の中では、今起きていることを正確に捉え、抽象的に捉えて言語化し、実行段階にまで落としこむ。このような、ファクト⇒抽象化⇒転用『メモの魔力』でのフレームワークの3段階の循環をどれだけ作れるかが勝負です。

PDCAサイクルなど、様々な表現でこのフレームワークが紹介されることが多いですが、徹底的にできている人は残念ながら多くありません。

深い学びを続ける。そして、その学びからアイデアを生み出す。これらを仕組み化するのはとても難しいです。どれだけ再現性をもって、具体的な施策・目標に落としこむプロセスを踏めるか。仕事をする上では、そのための日々の努力が欠かせません。

私の場合は、ディスカッションをする仲間を作って、定期的に時間をとって意見をぶつけてみるようにしています。すると、“働く”について新たな視点を得られたり、現場で何が求められているのかを知ることができたりと、一人では気づけなかった発見をできるので、現在の仕事で、とても重要な時間です。

 

自分らしく選択できるか

ーー“働く”について、詳しく聞かせてください。ランサーズ社のミッションである「個のエンパワーメント」から、どのようにして新しい時代の“働き方”に落としこんでいるんですか?

曽根:ランサーズは現在、広義のフリーランスを支援するプラットフォームの運営を行なっています。これは「個のエンパワーメント」、つまり個人の活躍を応援しようとしているからです。

ただ、新しい時代の働き方といっても、もちろんフリーランスがすべてではありません。無批判に「フリーランス最高!」とは違うんです。

最近では副業・兼業をする人が増えてきていて、20年くらい前の終身雇用が前提の “THE 会社員”は減ってきています。これからはフリーランスも含めて、もっと変容してくるでしょう。

だから、「自分らしく選択できるか」が重要です。

例えば「女性活躍」の場合だと、「M字カーブ」といって出産をする際に職を一度離れる。すると、職場に戻りづらくなってしまうという社会問題があります。

問題の根本から解決できれば、それが理想ですが、戻る側の女性も気まずさを感じてしまう場合も少なくありません。であれば、その職場復帰の前段階として、気軽に仕事ができる環境があれば何かが変わるかもしれません。

また、企業寿命が全体的に短くなっていることはご存知でしょうか。トヨタの社長である豊田氏も「終身雇用はできないかもしれない」と発言する時代です。

ずっと同じ職場で働き続けることが当たり前ではなくなった以上、自分のやりたいことをできる場所があることが重要になってきます。ちょうど、今はその大転換の時代なんです。

 

次のページでは、曽根さん自身の経験を深くお聞きします。)

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