ランサーズ取締役 曽根秀晶が語る 幸福のためのキャリア論 “学びとは意思決定のOSづくり”

ーー最初に触れたのは「アート」ということですが、サイエンス・クラフトも経験されたんですか?

曽根:社会人になって最初に勤めた、マッキンゼーは「サイエンス」を極めた組織でした。ロジカルさが最重要であり、それを徹底的に突き詰める。コンサルティング業界では、過去の事例などからパターン化された理論を身に付けることができたなと思います。

そしてマッキンゼーの次にジョインした楽天では、最初に一日で50本電話をする営業職として、現場感や暗黙知の塊のような「クラフト」の世界を経験しました。

現在は、ランサーズで取締役として経営戦略の立案や新規事業の企画・推進などを行っていますが、経営の立場に近づけば近づくほど、アート的なビジョンの創造も、サイエンス的な事業の課題解決も、クラフト的な組織の推進運営も、どれも必要になってきます。

こうして、アート・サイエンス・クラフトをぐるっと一巡してきました。すべてのフィールドを知っていることで、仕事に対する考え方について多くの視点を持てているのだと思います。

最近ではキャリア論としてお話しする機会が多く、ランサーズのブログである「教えて、曽根せんせい!」で発信をしています。

 

意思決定のOSづくりが学びの本質。

ーーここまで、曽根さんが経験されてきた「学び」をお聞きしました。最後に、曽根さんにとっての「学び」とは何かを改めて聞かせてください。

曽根:一言でいえば、学びとは「意思決定のOSづくりとアップデート」だと思います。

最初にお話したように、「学び」で重要なのはただ知ることだけではなく、「誰からどう学んで、それをどうアクションにしたか」です。

「学び」を自己成長ができたかどうかで測るのではなく、「自分らしく選択できるか」で判断する。それぞれが幸せであることや満たされていることが大事になってくる時代に、悔いのない選択をできるようにすることが「学び」であると私は思います。

 

Book List

『メモの魔力 The Magic of Memos』 前田 裕二 (著) 幻冬舎

『サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福』 ユヴァル・ノア・ハラリ (著) 河出書房新社

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』 山口 周 (著) 光文社

『デザインのデザイン』 原 研哉 (著) 岩波書店

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