「上場請負人」須田仁之が語る 孫正義・野村克也の対強者戦略と必読の書 ”状況に応じて最善の選択を”

孫正義の対強者戦略

当時のソフトバンクは通信事業のど素人で明らかに「弱者」でした。弱者なのに強者に立ち向かって「打倒NTT!」なんて吠えてる感じです。現場の僕らからしたら竹槍で装甲車に突っ込んでいってる感じですね(苦笑)。

でも孫正義さんは「本気」でした。その熱量がハンパなかった。当時20代だった僕よりも常にテンションが高くて、会議中には子供の喧嘩みたいなシーンも多く「これってホントに上場企業の会議なの?」と思ってました(笑)。普通の大人では持てない、子供のような「無邪気なエネルギー」が確実にありましたね。

初めて通信がつながったときは「やった!やった!お前ら今日は焼肉おごりや!」と子供のように喜んでいましたし、社員20人ほどを会議室に呼んで「お前らボーナスだ!」と言って、現金100万円の入った封筒を全員に手渡ししたりしてました(笑)。 弱者であっても、その「熱量」や「エネルギー」は非常識なほど圧倒的でした。

 

野村克也の観察と対話

僕は昔から「弱者が強者に勝っていく」ストーリーが好きでした。それは小学生時代からヤクルトスワローズのファンだったのですが、万年最下位な最弱チームが急に強くなったことがキッカケかもしれません。a

当時のヤクルトファンの救世主、野村克也さんでした。 大人になってからビジネスマンとして野村克也さんの本も読むようになりました。その中でも特に好きなのが『弱者の流儀』ですね。 野村克也さんは、なぜ弱小チームを優勝に導くことが出来るのか。「野村再生工場」としてなぜ才能をくすぶらせていた選手を、自分のチームで活躍させることが出来るのか。本書では、「人を見て法を説け」とし、人を観察して人それぞれに合わせたサポートの仕方があることが紹介されています。 ただただ偉そうに上から目線で指導するのではなく、自分でしっかりと人を観察をして、対話を大事にする姿勢を尊敬しています。

孫さんも偉そうにしていませんでした、逆に無邪気でした(笑)。孫さんは自分の熱量で示すタイプでした。孫さんにも野村さんにも共通して言えることは、自分が「勝とうとしている姿勢」を現場に上手く浸透させることに長けていた気がします。

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