「エンジェル労働家」須田仁之がすすめる映画と漫画と本。“粘って粘って、困難を打ち破る”

『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』

小説を読んで文章の勉強をしながら、書籍化に向けての執筆に入りました。前に(前編で)お話しした「孫正義さんとの壮絶な仕事の話」と「お惣菜屋を立ち上げて潰した話」がメインのネタでした。

「仕事での辛い話」ばっかりでして、編集の方から「何で、こんなに辛い状況に耐えられたんですか?」って訊かれました。独り静かに20年前を思い出そうとすると、脳の奥底にある引き出しに隠されてたものが見つかっていくんですよね。「あ、そういえばオレ、大失恋したから無心で仕事してたんだな」って(笑)。『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』というタイトルをつけました。

 

その失恋エピソードを付け加えていったら相当なボリュームになり、気づいたらあんなタイトルになってしまいました、通称「恋ボク」です(笑)。「仕事の裏に恋愛あり、恋愛の裏に仕事あり」みたいな二重構造な物語になって、自分でも「あ、これは意外と1Q84っぽいかも」なんて書きながら思いましたね。人生って二重構造だったり、らせん構造だったりするもんだなと。

あと執筆していて同じように人生で影響を受けたと思い返したのは映画『ショーシャンクの空に』ですね。無実の罪で牢屋に入れられた主人公が、粘って粘って最後にはやっとのことでその困難を打ち破る。普通なら自分を失い、腐ってしまうような状況下でも諦めない。

 

ちょうど20代の辛い時期にその映画をたまたま仕事の延長線で観て追体験してそれに共感したことで、「絶望的なドン底な環境まで落ちても、辛抱強く粘っていれば、いつか出口は開ける」と思っていたような気がします。恋も絶望的にダメ、仕事も絶望的にダメの八方塞がりでも何とかなる、みたいな(笑)。

本や物語から学ぶことは人それぞれだと思いますが、「共感し、追体験すること」で、自分の血肉になり、自分の鎧になって、人生を戦い易くすることが出来るといいですよね。そういう本に引き続き出会いたいと思っています。

 

※インタビューをもとに作成
インタビュー:青木郷師、文章:高井涼史

Book List

かりあげクン(64)』 植田 まさし (著) 双葉社

ぎゅわんぶらあ自己中心派 (1)』 片山 まさゆき (著) 講談社

[片山まさゆき]のぎゅわんぶらあ自己中心派(1) (ヤングマガジンコミックス)

コージ苑 (1)』 相原 コージ (著) 小学館

私とは何か――「個人」から「分人」へ』 平野 啓一郎 (著) 講談社

1Q84 BOOK 1』 村上 春樹 (著) 新潮社

こころ』 夏目 漱石 (著) 新潮社

恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』 須田 仁之 (著) ワニブックス

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