”歴史を学び、革命を先導しろ”『鈴木寛』が語る必読書10冊 -後編-

業界のトップを走る「プロフェッショナル」が薦める本とは?東大・慶大の学生のソーシャルイノベーションを先導する鈴木寛氏。元文部副大臣でもある鈴木氏が未来を予想するための本をご紹介する。 

1964年生まれ。兵庫県出身。東京大学教授、慶應義塾大学教授、社会創発塾塾長。Teach for All Global Board Member、元・文部科学副大臣、前・文部科学大臣補佐官、日本サッカー協会理事など。

1995年夏から通産省勤務をしながら、大学生などを集めた私塾「すずかんゼミ」を主宰し、現在に至る。

慶應義塾大学SFC助教を経て2001年参議院議員初当選。12年間国会議員在任中、文部科学副大臣を2期務めた。

2012年、一般社団法人社会創発塾を設立し、社会起業家の育成に力を入れる。

”わかりやすさ”が僕たちをダメにする

政治的な決断の話でも触れました(前編参照)が、最近、僕が疑問視しているのは、メディアの”わかりやすさ”です。この”わかりやすさ”を求めることが、精微であることが求められる複雑な事とトレードオフになってしまっていると感じます。僕はテレビが政治をダメにしたという本を書きましたが、今はテレビに加えてYouTubeとかもありますよね。

それらの商業メディアは、どれだけキャッチーで人の目を引きつけられるかに重きがおかれています。キャッチーさが視聴率・PV数に繋がる以上、広告費を稼ぐためという点では仕方のないことなのかもしれないですが。逆に本のように、主体的に理解しようとする必要のあるメディアが貴重になってきているとも言えます。だから、僕は本というのは永遠になくならないものだと信じています。

微力な僕たちでも世界を変えられる

あまりそうは思わない方も多いと感じますが、僕も含め、総理大臣であっても個人の力というのは微力です。だけど、誰しもが世界に影響を与えるような人になる可能性がある。先日の国連総会でスピーチしたグレタ・トゥンベリさんも例外ではなく、タイミングが合えば大きなうねりを作り出すことができます。今は世界的に不安定な状況なので、1人の16歳の少女の発言が注目されたと思います。時代を先読みし、歴史の転換点を予測して、行動を起こせば、微力だとしても大きな影響を与えることができます。

最新情報をチェックしよう!