『山口揚平』が語る 新しい時代の生き方とオススメの本。 “お金に執着してはいけない”

業界のトップを走る「プロフェッショナル」が薦める本とは?読書をもっと面白くする実名ソーシャルリーディングアプリReadHubが、独自インタビューをお届けするReadHubTIMES。コンサルティング会社で複数のM&A案件を担当し、その後独立。「シェアーズ」の事業売却を経て、今でも複数の事業の運営をコンサルティングする山口揚平氏。山口氏が貨幣の本質と次の時代への展望をオススメの本とともに紹介する。

早稲田大学政治経済学部卒。東京大学大学院修士(社会情報学修士)。

専門は、貨幣論、情報化社会論。1990年代より大手外資系コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わったあと30歳で独立・起業。

企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供する。2010年に同事業を売却。

現在は、コンサルティング会社をはじめ、複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演活動を行っている。専門は貨幣論・情報化社会論。

 

新しいものに踊らされると疲れてしまう

私は前回の記事で、「本質について考える際に本を活用した。」と言いましたが、私が考え、結晶化した「本質」については自著にまとめています。

新しい時代のお金の教科書』では、「お金」の本質についてまとめています。この本の一番のメッセージは「信は金なり」です。

というのも、お金の本質はどの時代においても、「信用」です。最近、仮想通貨や無国籍通貨など、様々な通貨が世の中に誕生していますよね。

でも、それに毎回踊らされているようでは疲れてしまいます。

 

最終的にお金はなくなる

「信用がお金の本質である」ことは、起源を紐解くとよく理解できます。

「お金」の起源は、物々交換だと言われていますが、本当はミクロネシアのヤップ島にあった「フェイ」という大きな石です。

当時にお金という存在がなかったものの、ものの流通は存在していたとされています。そこで、大きな石に「誰から誰に何を渡したのか」を記録していったのです。これをグローバルに展開したのが、分散台帳であるブロックチェーンです。

価値の移動が可視化されることで、個人の信用の記録が辿れるようになっているのです。

 

しかし、現在はお金が価値交換の媒介となっています。『新しい時代のお金の教科書』でも述べましたが、お金はより多くより早い価値交換を可能にしましたが、反対につながりや文脈が断ち切られてしまいます。

例えば、誰からも慕われるような人でも、凶悪事件の犯人でも、お金さえあれば基本的になんでも買うことができますよね。これは、個人としての信用は「記録」ではなく「記憶」だけによって認識されてきたからです。

 

逆に先ほども言ったように、すべての価値交換がブロックチェーンなどの記帳技術によって「記録」されるようになれば、いつでもその取引相手がどれだけ信用に足る人なのかを参照できるようになるのです。

そうすれば、お金を持つことの価値は現在に比べて、相対的に減少しますよね。その流れの中で、価値交換のやりとりはどんどん個人間で直接行われるようになっていき、最終的に「お金」という存在がなくなるのではないかと考えています。

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